ヨガティスとは?「心と体の両方を整える」新感覚エクササイズ

森林の中でヨガのストレッチをしながら微笑んでいる女性

ヨガティスとは、ヨガとピラティスを融合させた新感覚エクササイズで、心の安定と体の機能改善を同時に叶えられるのが最大の特徴です。ヨガの柔軟性・呼吸法と、ピラティスの体幹強化・姿勢改善の効果を一度に得られるため、効率的に全身を整えたい方や運動初心者にも人気。姿勢の歪みや肩こり改善、ストレス緩和、代謝アップなど、幅広い効果が期待できます。

ヨガとピラティスを融合させたエクササイズを、ピラヨガと呼ばれることがあります。スタジオやプログラムなどによって多少の内容の違いはありますが、ヨガティスとピラヨガのどちらも、ヨガとピラティスを融合させたエクササイズです。認識や考え方の違いなど様々あるでしょうが、こちらではヨガティスとピラヨガは呼び方の違いだけで、同じような手法であると考えます。

目次

ヨガティスとは?ヨガとピラティスの融合で生まれた新感覚メソッド

青空の下、芝生の上であぐらをしながら手を広げて天をあおぐポーズをしている女性

ヨガティスとは、ヨガの「呼吸法・ストレッチ・心の安定」と、ピラティスの「体幹強化・正しい姿勢・筋力アップ」を組み合わせたエクササイズです。ピラヨガと呼ばれることもあります。もともとはヨガで得られる精神的リラックスと、ピラティスの機能的な体作りを同時に実現するために考案されました。

通常のヨガでは柔軟性や呼吸の深さを重視しますが、筋力強化はやや緩やか。一方、ピラティスは体幹や骨格の安定を重視しますが、精神面へのアプローチは限定的です。ヨガティスはこの両方の長所を取り入れることで、1回のレッスンで全身の柔軟性・安定性・姿勢・呼吸法までトータルで鍛えられます

また、動きは激しすぎず、負荷の調整がしやすいため、運動が苦手な人や、肩こり・腰痛に悩むデスクワーク中心の方、産後の体力回復を目指す女性にも適しています。近年はフィットネスクラブやヨガスタジオだけでなく、自宅でできるオンラインレッスンや動画教材も増えており、ライフスタイルに合わせて始めやすいのも魅力です。

ヨガとピラティス、それぞれの特徴と違い

芝生の上にヨガマットを敷いてあぐらをして瞑想している女性2人

ヨガとピラティスは似ている動きもありますが、成り立ちや目的に明確な違いがあります。
ヨガは約5000年前のインド発祥で、呼吸・瞑想・ポーズ(アーサナ)を通じて心身を整える修行法として発展しました。精神的な安定や自律神経の調整、柔軟性の向上が主な目的です。動作はゆったりとしており、呼吸に合わせてポーズを長くキープすることで、深いリラックス効果が得られます。

一方、ピラティスは20世紀初頭、ドイツ人のジョセフ・ピラティス氏によってリハビリ目的で考案されました。主な目的は、体幹(インナーマッスル)を強化し、骨格を正しい位置に整えること。呼吸法も胸式呼吸を用いて、エクササイズ中の筋肉の活性化を促します。動きは精密かつコントロール重視で、筋肉バランスの改善や姿勢矯正に効果的です。

ヨガティスは、このヨガの「精神安定+柔軟性」と、ピラティスの「体幹強化+骨格調整」を掛け合わせたため、心と体の両方を効率的に鍛えられるのが大きな魅力。目的に応じてヨガ寄り・ピラティス寄りに調整できる柔軟性もあり、幅広い層に支持されています。

ヨガティスの主な効果|体幹・柔軟性・自律神経へのアプローチ

門のポーズをする白いウェアの女性

ヨガティスは、ヨガとピラティスそれぞれの効果を組み合わせることで、単独のトレーニングよりも多角的なアプローチが可能です。特に期待できるのは以下の3つの効果です。

  • 1. 体幹強化による姿勢改善と基礎代謝アップ
    ピラティスの要素により、腹横筋・多裂筋・骨盤底筋などのインナーマッスルが効果的に鍛えられます。これにより、日常生活での姿勢保持が楽になり、背中や腰への負担も軽減。さらに筋肉量が増えることで基礎代謝が向上し、痩せやすい体質づくりにもつながります。
  • 2. 柔軟性向上による可動域の拡大
    ヨガのストレッチ効果によって筋肉や関節の柔軟性が高まり、動きの幅が広がります。これによりスポーツや日常動作がスムーズになり、怪我の予防にも役立ちます。特にデスクワークや同じ姿勢が続く方におすすめです。
  • 3. 自律神経の安定と心身のリラックス
    深い呼吸とゆったりした動作を取り入れることで、副交感神経が優位になり、ストレスが軽減されます。睡眠の質向上やメンタルケアにも効果的で、忙しい現代人にとって重要なリカバリー手段となります。

ヨガティスは、見た目の美しさだけでなく、体の機能面や心の健康までサポートできる総合的なエクササイズと言えるでしょう。

ヨガティスの基本ポーズと動き方

自宅で両手を組んで上にあげてストレッチしている紫色のウェアの女性

ヨガティスは、ヨガのしなやかなストレッチとピラティスの体幹強化エクササイズを組み合わせた動きが特徴です。初心者でも取り組みやすいよう、ここでは代表的なポーズとその動き方を紹介します(スタジオやプログラムにより異なります)。

  • キャット&カウ(背骨の柔軟性アップ)
    ヨガの基本動作で、四つん這いから息を吸いながら背中を反らせ(カウ)、吐きながら背中を丸めます(キャット)。背骨の可動域を広げつつ、呼吸と動きを連動させます。
  • ハーフロールバック(体幹強化)
    ピラティスの代表的動作で、膝を曲げて座り、背骨を一つずつ丸めながら後方へ少し倒します。腹筋を意識して姿勢を支えることで、腰回りとお腹を同時に鍛えます。
  • ダウンドッグからプランク(全身の連動強化)
    ヨガのダウンドッグポーズ(お尻を高く上げる逆V字)からピラティスのプランク(腕立て伏せの姿勢)に移行します。柔軟性と筋力を同時に使うため、全身の引き締めに効果的です。
  • サイドレッグリフト(お尻と体幹の安定)
    横向きに寝て脚を持ち上げ下ろす動作。骨盤が傾かないように意識することで、体幹の安定性とヒップアップ効果を得られます。
  • シーテッドスパインツイスト(ウエスト引き締め)
    脚を伸ばして座り、背筋を伸ばしたまま上半身を左右にひねります。腹斜筋を鍛えつつ、背骨の回旋可動域を広げます。

これらのポーズは、「柔軟 → 体幹 → 全身連動」という流れで行うと効果的です。ヨガティスでは、呼吸のタイミングとフォームの正確さが成果を大きく左右するため、最初は鏡や動画でフォームを確認しながら進めるのがおすすめです。

ヨガティスが向いている人・向いていない人

自宅の部屋でピラティスのストレッチをしている白いウェアの女性

ヨガティスは幅広い層に適応できるエクササイズですが、特に効果が高い人と、注意が必要な人がいます。ここで自分に合うかどうかを見極めましょう。

向いている人

  1. 体幹を鍛えたい人
    デスクワークや運動不足で姿勢が崩れやすい方に最適。ヨガティスは体幹強化と姿勢改善を同時に狙えます。
  2. 柔軟性と筋力をバランス良く高めたい人
    ヨガのストレッチとピラティスの筋トレ要素を組み合わせるため、片方だけでは得られない効果が期待できます。
  3. 腰痛や肩こり改善を目指す人
    無理のない範囲でインナーマッスルを鍛えることで、身体のゆがみや不調の軽減に役立ちます。
  4. ストレスを減らしたい人
    深い呼吸法と集中力アップ効果により、心のリフレッシュにもつながります。

向いていない・注意が必要な人

  1. 医師から運動制限を受けている人
    特に心臓や関節の疾患、術後の方は、必ず医師の許可を得ましょう。
  2. 極端な高負荷を求める人
    短期間で大きな筋肥大を目指す場合、ウェイトトレーニングなど他の方法の方が効率的です。
  3. 正しいフォームを学ぶ時間が取れない人
    効果を出すには姿勢と呼吸が重要なため、我流で行うと効果が半減します。

ヨガティスは、「ゆっくりでも確実に体と心を整えたい」という方に最も向いています。逆に、過激な運動や短期間での大幅減量を目的とする方には不向きです。自分の体の状態と目的に合わせて、無理なく継続できる環境を作ることが成功のカギです。

ヨガティスの効果を最大化するポイント

自宅の部屋でヨガのコブラのポーズをする中年の白いウェアの女性

ヨガティスは、正しいやり方と継続によって効果が大きく変わるエクササイズです。せっかく始めるなら、最短で結果を感じたいですよね。ここでは、ヨガティスの効果を最大化するための具体的な方法を紹介します。

  1. 正しいフォームと呼吸を徹底する
    ヨガティスは姿勢と呼吸が命。腹式呼吸でインナーマッスルにしっかりアプローチし、背筋を伸ばした正しいポジションを保ちましょう。鏡や動画で自分の動きを確認するのも効果的です。
  2. 無理のない負荷から始める
    初心者は、まずは週2~3回のセッションから。いきなり毎日行うより、体が慣れてから頻度を上げるほうがケガのリスクを減らせます。
  3. 有酸素運動と組み合わせる
    ダイエット効果を高めたい場合は、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動をプラスしましょう。脂肪燃焼効率が格段に上がります。
  4. 栄養バランスを整える
    ヨガティスで筋肉が刺激されると基礎代謝が上がりますが、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足していると効果が半減します。食事管理もセットで行いましょう。
  5. 継続のための環境作り
    お気に入りのヨガマットや音楽、快適なウェアなどを用意するとモチベーションが持続します。また、オンラインレッスンやスタジオ通いを組み合わせると習慣化しやすくなります。
  6. 体の変化を記録する
    写真や体重・体脂肪の変化を定期的に記録することで、自分の成長を実感できます。モチベーションアップにもつながります。

ヨガティスは、単なる運動ではなく「生活習慣の一部」として取り入れることが成功の秘訣。正しいフォーム、適切な負荷、バランスの取れた生活を心がければ、体型も心も確実に変化していきます。

ヨガティスと他エクササイズの違い

ピラティスのストレッチで両掌を合わせて肩の上に伸ばしている黒色のウェアの女性

ヨガティスは、その名前が示す通り、ヨガとピラティスの要素を融合させた新感覚エクササイズです。他の運動と比べたときの最大の特徴は、「柔軟性・呼吸法・筋力トレーニングのバランス」が取れている点にあります。ここではヨガやピラティス、筋トレ、有酸素運動との違いを解説します。

  • ヨガとの違い
    ヨガは心の安定や柔軟性の向上に重点を置きますが、ヨガティスはそれに加えてコアの筋力強化を目的としています。動きのテンポもヨガよりやや速く、筋肉への刺激が強めです。
  • ピラティスとの違い
    ピラティスは骨格のアライメント改善やインナーマッスル強化に特化していますが、呼吸や心の落ち着きを重視するヨガの要素が加わることで、よりリラックス効果や集中力アップが期待できます。
  • 筋トレとの違い
    筋トレは特定の筋肉を集中的に鍛えますが、ヨガティスは全身の筋肉をバランスよく使い、体の連動性を高めます。器具を使わず自重で行うため、関節や筋肉への負担が少ないのも魅力です。
  • 有酸素運動との違い
    ランニングやバイクなどの有酸素運動は心肺機能向上や脂肪燃焼に優れていますが、ヨガティスは筋力・柔軟性・呼吸法を組み合わせることで基礎代謝を高め、日常的な消費カロリーの底上げにつながります。

ヨガティスは、ヨガとピラティスそれぞれの長所をいいとこ取りし、さらに他の運動では得にくい「心身の総合バランス」を実現できるエクササイズです。ダイエット目的にも、健康維持や姿勢改善にも適しており、幅広い層におすすめできます。

ヨガティスを始めるための準備

ピラティスやヨガで使う道具 ヨガマットやスニーカーなど

ヨガティスは特別な資格や高価な器具を必要とせず、自宅でも気軽に始められるエクササイズです。しかし、効果を最大限に引き出すためには、最低限の準備が重要です。ここでは初心者が押さえておきたい準備ポイントを解説します。

  • 必要な道具をそろえる
    ヨガティスマットは必須です。ヨガよりも動きが大きく、ピラティス並みに体幹を使うため、厚さ6mm以上のクッション性と滑り止め加工があるマットを選びましょう。快適さがトレーニング継続のカギになります。
  • 動きやすい服装を選ぶ
    伸縮性のあるフィット感のあるウェアがおすすめです。ゆったりしすぎる服はポーズの確認や動きの妨げになるため、軽くフィットする素材が適しています。
  • 呼吸法を学ぶ
    ヨガティスでは胸式呼吸(ピラティス要素)と腹式呼吸(ヨガ要素)を使い分けます。事前にYouTubeやレッスン動画で呼吸法を練習しておくと、効果が高まります。
  • 無理のないスケジュール設定
    初心者は週2〜3回からスタートし、徐々に回数や時間を増やします。急な負荷は体を痛める原因になるため、少し物足りないくらいが長続きの秘訣です。
  • レッスン形式を決める
    スタジオレッスンはフォームを直接チェックしてもらえる利点がありますが、時間や費用がかかります。オンラインレッスンやDVD、自宅用アプリなら時間の制約がなく、産後や多忙な方にもおすすめです。

ヨガティスは、正しい準備をすれば初心者でも安心して始められます。特にマットと呼吸法は効果を左右する大事なポイントなので、事前にしっかり整えてスタートしましょう。

ヨガティスで得られる具体的効果

ピラティススタジオで床に敷いたマットの上で虎のポーズをしている女性

ヨガティスは、ヨガとピラティスの長所を融合させたエクササイズで、心身の両面に多彩な効果が期待できます。ここでは、実際に続けることで得られる代表的な効果を具体的にご紹介します。

  • 体幹強化と姿勢改善
    ピラティス由来の体幹トレーニング要素が豊富に含まれており、腹部・背中・骨盤周りのインナーマッスルが鍛えられます。その結果、自然と背筋が伸び、猫背や反り腰といった姿勢の崩れが改善されやすくなります。
  • しなやかな筋肉づくり
    ヨガのストレッチ要素により、筋肉の柔軟性が高まります。硬くなった筋肉を伸ばしながら鍛えるため、ムキムキではなく引き締まった美しいラインが作られます。
  • 代謝アップと脂肪燃焼
    深い呼吸と全身運動の組み合わせにより酸素摂取量が増え、基礎代謝が上昇します。継続することで、日常生活の消費カロリーも増え、ダイエット効果をサポートします。
  • ストレス軽減と集中力向上
    ヨガティスでは呼吸に意識を向けながら動くため、マインドフルネス効果が得られます。副交感神経が優位になり、ストレスや不安感が軽減。仕事や家事への集中力もアップします。
  • 骨盤の歪み改善
    特に産後やデスクワーク中心の生活で歪みやすい骨盤の位置を整える効果があります。骨盤周囲の筋肉をバランス良く鍛え、腰痛や下半身太りの予防にもつながります。

ヨガティスは、美しい姿勢や引き締まった体づくりはもちろん、心の安定や日常パフォーマンスの向上にも貢献します。続ければ続けるほど、効果は着実に積み重なっていきます。

ヨガティスを続けるコツとモチベーション維持法

ヨガ教室でポーズをしている女性2人と男性1人

ヨガティスは短期間でも効果を感じられるエクササイズですが、本当の変化を得るには継続が大切です。ここでは、無理なく長く続けるためのコツとモチベーション維持法をご紹介します。

  • 明確な目標を設定する
    「3カ月でウエスト−5cm」「姿勢を改善して腰痛をなくす」など、具体的な目標を持つと続けやすくなります。数字や写真で進捗を記録するのも効果的です。
  • 短時間でもいいから習慣化する
    1日10分〜15分でも構いません。朝起きてすぐ、寝る前など、同じ時間に行うことで生活の一部になり、やめにくくなります。
  • 動画やレッスンを活用する
    自宅ではYouTubeやオンラインレッスン、スタジオではインストラクターの指導を受けるなど、バリエーションをつけると飽きずに続けられます。
  • 成果を小さく祝う
    「今日は一度もサボらなかった」「前屈が深くなった」など、小さな変化を喜ぶことで達成感が得られ、モチベーションがアップします。
  • 仲間や家族と一緒に行う
    一緒に取り組む仲間がいると励まし合えます。SNSで記録をシェアするのもおすすめです。
  • 無理をしない
    体調が優れない日はストレッチだけにするなど、自分の体と相談しながら行うことが、長く続けるポイントです。

ヨガティスは、楽しみながら続けることが成功の鍵です。目標を持ち、生活に組み込むことで、体も心も徐々に変化していきます。

記事全体のまとめ

森林の中でヨガのストレッチをしながら微笑んでいる女性

ヨガティスとは、ヨガとピラティスの長所を組み合わせた新感覚エクササイズで、柔軟性と筋力の両方をバランス良く高められるのが最大の魅力です。

深い呼吸で心を落ち着けながら、体幹を鍛え、姿勢改善や代謝アップを実現します。産後の骨盤ケア、ダイエット、肩こり・腰痛予防など、幅広い効果が期待でき、年代や体力に関係なく始められるのもポイントです。さらに、マット1枚あれば自宅でも実践可能で、継続しやすいのも魅力。

大切なのは、自分のペースで無理なく続けること。生活の一部としてヨガティスを取り入れれば、心と体が軽くなり、毎日がより快適に変わっていくでしょう。

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